FF15は、ロードムービーを強く意識して作られているそうです。
まずロードムービーとは何か?を調べてみました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1076395830
>旅の途中で起こるさまざまな出来事が作品の物語となっているもので、旅によって登場人物に何かの変化があることを描かれる場合が多い。
Yahoo知恵袋によると、こういうものだそうです。
 UNCOVERDでは、FF15のテーマソングも発表されました。「Stand by me」だそうです。
映画「スタンド・バイ・ミー」のテーマソングとして有名な曲です。
スタンド・バイ・ミーといえば、ロードムービーの代表格とも言える映画で、その辺の繋がりも当然意識しての選択だと思います。
 FF15の冒頭の簡単なストーリーは、ルシス王国がニフルハイム帝国に占領されて家に帰れなくなったノクト達が、婚約者であるルナフレーナのいるオルティシエに向かって旅をする、というものです。
なるほど、ロードムービーですね。
 しかし考えてみれば、実はRPGって、ほとんどロードムービーに当てはまりますよね。ドラクエなんかは典型的ですが、「魔王を倒す」という目的の為に旅が始まり、実際に魔王を倒したところで物語は大団円を迎えてエンディング、という大枠はシリーズ通して一貫されています。
FFでも同じようなことが言えるでしょう。RPGというゲームシステムでは、単純に定義の話で言えば、ほぼロードムービーに当てはまるような気がします。
 そんな中で、あえて開発者も「ロードムービー色が強い」と発言しています。
これは、単にシナリオやシステム上の話ではなく、ロードムービーのイメージや雰囲気を強くノクト達の旅に落とし込んでいるという事でしょう。
 田畑Dは、FF15のテーマを3つ掲げました。「旅」「仲間」「クルマ」です。
この3つを1文に纏められるのがキモかもしれないですね。
一言で言ってしまえば、FF15は「仲間とクルマで旅をする」ゲームという事です。
それはまさに、ロードムービーに他なりません。
 そしてテーマに掲げるだけあって、それぞれの力の入れようはすごいものがあります。
「仲間」を表現する為に、まるで仲間が一緒にいるかのように振る舞うAIやアニメーションシステムをしっかり作ったそうです。
「クルマ」は移動の手段であり、親子を繋ぐものであり、ゲームシステム的にもカスタマイズできます。
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 そして一番重要な「旅」。
ファミ通のインタビューによると、
「本当に旅をしたような体験を、このゲームで味わってほしい」「そのために、なるべくシームレスな世界を、ある程度引いた視点でとらえられるようにするなど、旅を実感させるための手法を探っていきました」
http://www.famitsu.com/matome/ff15/interview01.html
とあります。オープンワールドの実装は「旅」というテーマに基づいたものである、という事がわかります。
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更に言えば、ロケーションの魅力や、その豊富さでしょうか。
以前の記事で、World of Wonder Environment Footageで公開された多種多様な景色をまとめましたが、本当にバラエティに富んだ景色が広がっており、早くこの世界を旅したいと感じさせるものでした。
World of Wonderロケーション画像まとめ(前)
World of Wonderロケーション画像まとめ(後)
 FF15はロードムービーを強く意識している、という話を聞いた時、私は非常にワクワクしました。
単純にロードムービーが好き、という事もありますが、FF15が、最近のゲームであまり感じられなくなってしまった「旅をしている感」をきちんと表現してくれる事が期待できそうだからです。
 どんどんゲームのグラフィックが向上していき、映像はリッチになりましたが、それと引き換えにそのゲームで表現できる世界全体のスケールは小さくなってしまったように思います。
 映像のスケールは大きい、けど、「世界は広い」という感覚をあまり感じられなくなった。
それは、単純なマップの面積の他に、先ほど挙げたロケーションの魅力や、その豊富さが多いに関係しているように思います。
ドットを描くのと、最近のゲームのマップを作るのにはかかる労力が違います。クオリティを上げるぶん、SFC時代ほどのバリエーションは用意できないのは当然の話でしょう。
 ただ、FF15はそこに踏み込んで、ハイクオリティなグラフィックと、多種多様なロケーションを両立している可能性をWorld of Wonder Environment Footageからは感じます。
 少し話がズレたような気がしないでもないですが、FF15の世界を旅できるまであと半年弱、待ち遠しいですね。