ゲームを評価する時の大きな基準として「面白さ」があります。
これは当たり前の話ですよね。

面白いゲームもあれば、その人にとって面白くないゲームもあります。
当然、面白いゲームの方が、人気があるでしょう。

 

ですが、「面白かったゲーム」と「心に残ったゲーム」は必ずしもイコールにならないと思います。
映画とか小説でも同じかもしれません。

そして「好きなゲームを挙げてください」と言われた時に思い浮かべるゲームは、どちらかというと後者を挙げる人が多いような気がします。

 

例えば私はサッカー観戦が好きで、サッカーゲームもよくプレイします。
最近では「FIFA18」のオンライン対戦にハマっていて、一度やりだすと最後、勝てば気を良くしてもう一戦、負ければ悔しくて今度こそともう一戦、というようにやめ時が見つからないレベルで熱中してしまいます。

これはまさにFIFA18というゲームが「面白すぎる」からに他なりませんよね。
単純な面白さで言えばここ数年で一番熱中しているゲームだと思います。
しかし、基本的にはその面白さははプレイしている間だけ作用し、ゲームが終わった後で余韻に浸ったり、後から思い返してああだこうだ考察したりする類のものではありません。

 

ここ最近で特に私が「面白い」と思ったゲームをFIFA18とすれば、「心に残った」ゲームは「ライフイズストレンジ」でしょうか。

このゲームは主人公を操作し、選択肢を選んだり行動を起こす事によって物語を進めていくゲームです。
FIFA18とは対照的で、ゲーム的な部分で爆発的な面白さがあるわけではありません。

ですが、アメリカの片田舎の風景だったり、学生達の青春時代を映した世界設定がノスタルジックな雰囲気を持っていて、ゲームをしていない時でもふと思い出して浸ったりしてしまいます。

 

今回は、今までプレイしたゲームでから「面白かったゲーム」と「心に残っているゲーム」をそれぞれ5つほど挙げてみました。

■面白かったゲーム

・大乱闘スマッシュブラザーズ

ニンテンドー64で初代スマッシュブラザーズが発売された当時私は確か小学生で、学校が終わっては友達と家に集まって対戦していました。
それがいかに楽しくて仕方なかったか…
今ではすっかり社会人になり仕事に就き、友達と家に集まってゲームをするなんて事はほぼなくなりました…あの頃に戻りたい。
あれ?そういう意味では「心に残っているゲーム」とも言えるのだろうか。難しい。

・ゴールデンアイ007

理由としてはスマッシュブラザーズと同様。
スマブラと007は集まって遊ぶゲームの二大巨頭でした。
また対人とは別にソロプレイもかなりやり込んでいて、無敵モードをアンロックした時は一躍ヒーローになった事を覚えていますw

・FIFA18(というかFIFAシリーズ)

先述の通りなので詳しくは割愛しますが、やはり単純な面白さ、白熱、熱中、という部分になると、強いのは対人戦という事になるのでしょうか。

・Grand Theft Auto V (GTA ONLINE)

主にGTAオンラインですね。
ネット上の知り合いと一つの空間に集まって、一緒に何かができるという面白さは格別です。
家や車、船などを買って所有したり、協力して強盗やミッションをしたり、フレンドの車の助手席に乗ってドライブをしたり、銃撃戦、レース、鬼ごっこ、まさに楽しさ無限大。

・Threes

知らない人も多いと思いますが、スマホのカジュアルゲームです。
カードを重ねて数を大きくしていく単純なゲームで、一時期かなり熱中していました。
伊集院光氏もラジオで熱中していると語っていましたw

 

■心に残っているゲーム

・MOTHER2

個人的に好きなゲームナンバーワンがMOTHER2です。
近代アメリカが舞台の、ほのぼの系グラフィックでノスタルジックな雰囲気でありながら、要所要所に狂気を孕んだ部分がほんの少し垣間見えたりもする、そんなゲームです。
少年が世界中を旅し、強くなり、巨悪を倒す。
シンプルなストーリーですが、ロケーションが多彩。

田舎町から冒険がスタートし、一つ先に進む度に街の雰囲気も変わり、旅行しているような気分になれます。
そして砂漠、都会、雪原、魔境、地底と渡り歩き壮大な冒険を演出します。

・Grand Theft Auto San Andreas

GTA Vを「面白かったゲーム」の方にランクインしたのですが、「心に残ったゲーム」として同じGTAシリーズからサンアンドレアスを挙げてみます。
オープンワールドゲームの先駆けとなったのは、この前々作である「GTA3」ですが、「GTA3」とそれに続く「GTA ViceCity」はマップがそれほど広くなく、その所以か、この頃のオープンワールドゲームは「箱庭ゲーム」とも言われたりしていました。
このサンアンドレアスからマップが格段に広くなり、オープンワールドゲームのレベルを桁ひとつ押し上げたと言えるでしょう。

そしてこのゲームが特に心に残った要因として挙げたいのが、「旅してる感」。
前述の通り、まずマップ自体が前作の何倍もの広さがあるのですが、その中に大きな街が3つあります。
ゲームがスタートし、しばらくは一つ目の街でストーリーが進みます。この一つ目の街だけでそれなりの広さがあるし、その中で様々なイベント、ミッションが発生します。

主人公の自宅がある一つ目の街でミッションをこなしたりしつつ走り回っていると、だんだん周辺の店の場所を把握できるようになったり、道を覚えたりしてきます。
まるで新しく住み始めた新居の周辺をだんだん覚えていくかのような感覚に陥ります。
自宅周辺が所属するギャングのホームタウンという設定ともリンクして、プレイヤーにとっても「ここがオレのホームタウンだ!」的な感覚を抱き始めます。

ところが、しばらくストーリーを進めると、仲間と共にこの街から逃げ出さなくてはならなくなります。

だいぶ昔にプレイしたので少しうろ覚えですが、確かでかいワゴンに仲間と乗って、逃げるように次の街へ移動しました。
マップが広いので、次の街への道中もそれなりに距離があります。

この道中、「見知った土地を離れて、知らない世界に車一つで飛び出して行く」感覚を覚えました。
その途中で狭い田舎町を見つけては寄り道したり、山があれば登ってみたりと、「旅してる感」に関しては最新作のGTAVよりも感じたゲームでした。

・ドラゴンクエスト5

ドラクエの中でも特にストーリー性の強いタイトルで、心に残っている人も多いと思います。
親子3代に渡る壮大なストーリーは当時かなり新鮮でした。

リアルタイムでやっていた当時、かの有名な「ぬわー」のシーンで茫然自失となり、しばらく動けませんでした。

そして主人公が10年もの間奴隷生活を強いられたかと思えば、石にされて8年の月日が流れたり…とにかくインパクトの強いストーリーでしたよね。

・PORTAL2

壁と壁をワープで繋ぎステージをクリアしていくパズルゲームです。
そういう意味では、純粋にパズルを解いていくゲーム的な「面白さ」もあるのですが、最終的にはパズルよりも、全体の雰囲気やエンディングが強く心に残りました。

「アパチャー・サイエンス」という架空の企業が存在し、舞台となるステージはその実験施設だったりするのですが、要所に見えるその非人道的な思想や実験の痕跡がいい具合に狂気を演出してくれます。
「気付くと地下深くの巨大施設、人の気配もない、猟奇的な実験の痕跡がある」みたいなシチュエーション、なんかゾクゾクしてくるのは自分だけですかねw

そしてエンディングの一面の稲穂畑に完全に心奪われました。
そのカタルシスといい、ストーリー主導ではないゲームにも関わらずとても心に残るゲームでした。

・Everybody’s Gone to the Rapture -幸福な消失

ゲーム性に関して言えば前述した「ライフイズストレンジ」よりも更に薄く、基本的にはマップを探索し、イベントのトリガーとなるオブジェクトを探していくだけです。
これぞ雰囲気ゲーという感じのゲームでした。

まず風景に惹かれます。
ライフイズストレンジと同じくアメリカの田舎町という趣のマップで、ノスタルジックな雰囲気があります。
住民が消えて誰もいなくなった街がどこか神秘的で、街の各所に残った記憶から見られるイベントから断片的ながら物語を読み取ったり、時に幻想的な風景が広がりったります。

 

 

とてもじゃないですが、5タイトルずつじゃ書ききれませんね。
これ以外にもまだまだたくさんあります。
面白かったゲームではモンスターハンターシリーズ、ロケットリーグ。
心に残っているゲームはクロノトリガー、ダンガンロンパ…

 

しかし、こうして見ると、やはり「面白いゲーム」よりも「心に残ったゲーム」の方が文字数が多くなりますね。
心に残ったゲームというのは、やはりついつい語りたくなってしまうものです。
そんな風に、つい語りたくなってしまうゲームというのが、「好きなゲーム」って事なのかなぁと、今思いました。

思えば小学校や中学校の頃、友達と最新の「ドラクエ」や「FF」について語り合うのは本当に楽しかった覚えがあります。

今は誰かとゲームについて語り合う事は少なくなりましたが、ゲームについて語りたいからブログをやり始めた部分が少なからずあります。

 

みなさんの「面白いゲーム」「心に残っているゲーム」どんな感じでしょうか。
教えて頂けるとうれしいです。