まず、ドラクエ11がロトシリーズと大きな繋がりを持っている事は間違いないところです。
世界の名前が「ロトゼタシア」ですし、主人公が「ロトの剣」を掲げるシーンもあります。
巷では「ドラクエ3の更に過去の話」じゃないかという説が多いような感じがします。
ただ、同時に、「マスタードラゴン」や「天空の剣」等といった、天空シリーズとも関連を匂わす要素も見受けられます。
この辺りの情報からいろいろ考えてみたら、DQ11はロトシリーズから天空シリーズへと移行する中間の物語なのでは?
という説が有力なように思えてきました。
つまり、「ロト → 11 → 天空」という時系列です。
・マスタードラゴン
ロトゼタシアの中心部に、「命の大樹」と呼ばれる大木があります。
オープニングムービー(?)に、この命の大樹がなにやらドラゴンに変わり、そのままタイトルロゴとなる演出があります。
マスタードラゴンといえば天空シリーズに通して出演している(DQ6は明確に名前は出てきていませんが)全知全能のドラゴンですが、その起源は確かはっきり描かれていなかったような気がします。(自分が知らないだけだったらすいません。)
前述の演出を素直に受け取れば、ドラクエ11において命の大樹からマスタードラゴンが生まれ、それがマスタードラゴンの起源となる可能性があります。
そしてタイトルロゴのレイアウトが「DQ1のロゴを左右反転したもの」というのは有名ですが、この意味するところは、邪悪な竜の王であるりゅうおうの姿であるDQ1のタイトルロゴの逆、という事で神聖な(味方の)竜、つまりこれはマスタードラゴンなのではないかと。
こう考えると、タイトルロゴの竜 = マスタードラゴン = 命の大樹から生まれる という図式が成り立ちます。
マスタードラゴンの起源となる時代、となれば時系列は天空シリーズの過去という事になりますよね。
・「勇者の生まれ変わりで悪魔の子」という設定
「悪魔の子」という設定がどう関連してくるのかは分かりませんが、
「勇者の生まれ変わり」という事は、過去に勇者がいたという事ですね。
それが3→1→2と続く勇者ロトの事を指しているのではないかと考えられます。
・ロトの剣 + 天空の剣
どうやら、今回はロトの剣が少なくとも二種類存在するようです。
正確には、これまでと同じ「ロトの剣」と、「柄がロトの剣、刃が天空の剣」が確認できます。
このプロモーション映像の2:44からのシーンを見てください。
主人公が持っているのがロトの剣です。
この時点では、刃の部分が真っすぐな、通常のロトの剣です。
その後この剣を空に投げ、皆でなにやら祈りを捧げると、剣が雷に打たれ…
再び主人公が手にした時には、刃の部分が天空の剣になっています。
つまり、これはまさに「ロトの剣」が「天空の剣」にパワーアップするイベントに他ならないのではないでしょうか。
物語中盤で「かつて伝説の勇者が使った剣」だというロトの剣を手に入れる。
そして、このパワーアップイベントで刃の部分が変化し、最終的には完全に天空の剣となって天空シリーズで再び伝説の剣として語り継がれていく、といった感じでしょうか。
即ち、この場合はロト→11→天空 という時系列になりますね。
※追記
後で見返して気付きましたが…
パワーアップ前の剣、柄のシルエットを見る限りロトの剣ではないようですね。
という事はこの剣はロトの剣ではない?
刃の部分が天空の剣でないロトの剣自体はオープニングシーンで主人公が持っているので存在してはいるのですが、関係性が分からなくなってきました…。
・カミュ
主人公以外のパーティーキャラクターとして最初に発表された「カミュ」が発表された時から、「DQ6の主人公に似ている」という声が少なからずありました。
更に言えば、このキャラが後の天空シリーズにおける始祖になるのでは?という声もあるぐらいです。
ストーリー上においても、現時点ではかなり重要な位置にあるキャラクターのように思えます。
特に、ジャンプフェスタでのディレクターの発言であった「ある予言を受けて旅立った」という話。
普通、予言を受けて旅立つのは勇者である主人公の方がしっくりきますよね。
この事と前述の「カミュが天空シリーズの始祖(例えばDQ6の主人公の祖先)」という仮説を組み合わせると、ここからは完全に想像ですが、何らかのイベントで、勇者ロトの生まれ変わりである主人公からカミュへ、勇者の称号が受け継がれるのでは?という事。
もっと劇的な予想をすれば、勇者の生まれ変わりでありながら「悪魔の子」として忌まれる存在となった主人公は、最終的に(例えばエンディングで)命を落とす事で忌まれる事になってしまった血筋を終わらせる。そのロトの意思をカミュが受け継ぎ、新たな勇者の血筋として後世に残していく、という感じでしょうか?
ドラクエでこのような悲劇的なストーリーというのはあまり想像がつきにくいですが、今回はもしかしたら…?という根拠があります。
DQ11の紹介が行われたニンテンドーダイレクトでの、堀井さんの発言です。
「本編が重く悲劇的な部分があるので、サブ要素であるすれ違い通信は明るく軽い物語にした」というようなニュアンスの事を仰っていました。
どうでしょう。有り得なくはないかもしれません。