国内のコンシューマーゲームにとっては厳しい時代が続いています。
一時はある程度の有力タイトルであればミリオンセラーを狙う事ができた時代もありましたが、今となってはなかなかそうは行きません。
FFシリーズも、コンシューマーゲームの衰退と共に売上げは下がってきています。

FF1 52万本
FF2 76万本
FF3 140万本
FF4 144万本
FF5 245万本
FF6 255万本
FF7 328万本
FF8 369万本
FF9 282万本
FF10 250万本
FF10-2 200万本
FF12 232万本
FF13 193万本
FF13-2 84万本
LRFF13 28万本

 一方、スマホゲー、いわゆるソーシャルゲームの売上げはまさにバブル。
(とはいえ一時のパズドラバブルに比べたら少し落ち着いた感もありますが)
 スクウェア・エニックスも、スマホゲームをいろいろとリリースしております。
・ファイナルファンタジー レコードキーパー
・ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
・ファイナルファンタジーグランドマスターズ
・メビウス ファイナルファンタジー
・ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶
・ピクトロジカ ファイナルファンタジー
・ファイナルファンタジー ブリゲイド ブレイク ザ シール
・チョコボのチョコッと農園
・星のドラゴンクエスト
・ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード
・ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト

FFシリーズとDQシリーズの名を冠したスマホゲームに限定しても、これだけあります。
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 そして先日「スクウェア・エニックスのスマホゲームの売上げが、家庭用・PCゲームを抜く」という記事がありました。
http://jp.ign.com/square-enix/1702/news/pc
スクウェアとエニックスがはじめてファミリーコンピュータ用ソフトを発売したのが共に1985年。
そこから30年かけて積み上げてきたコンシューマー事業を、ここ数年で台頭してきたスマホゲームが食ってしまったわけですから、いかにバブルかが分かります。
 ただ思うのは、「コンシューマーゲームの衰退」と「スマホゲーの隆盛」を結びつけて考える人が非常に多いように思います。「スマホゲームが出てきたせいでコンシューマーが廃れた」と単純に考えるのは早計でしょう。
とはいえ、全く無関係とは言えないケースもあります。
スマホゲーが利益を生むものだから、コンシューマーを作らずにスマホゲーばかり作ったり、コンシューマーにスマホゲーの要素を不必要に導入したりするケースです。
一方であくまでコンシューマーにこだわったり、上手く両立してリリースしている会社もありますよね。
 この辺りからが本題ですが、スクウェア・エニックスは、コンシューマーとスマホゲームをうまく両立して作っている会社だと思います。
そして、スマホゲーの利益があるからこそ、FF15にはこれだけの予算と時間をかけて製作できているんだと思います。
単純に考えて、ヴェルサスの製作がスタートしてから約10年。途中凍結期間等はあったかもしれませんが、これだけの期間チームを稼動させるだけで相当なコストになっているハズです。少なくとも、スマホゲーやオンラインゲームからの安定した利益が無ければ、ヴェルサスの発売のメドが立たずにFF15として再スタートした際に、「オープンワールドにしよう」とか「海外のAAAタイトルに負けない規模のゲームを作ろう」とか、チャレンジするだけの体力は無かったハズ。
 そういう部分を見れば、コンシューマーが好きな人にとって、スマホゲームは必ずしもマイナスにはならない、という事ですよね。