みなさんは、FFシリーズの中で、どれが一番好きですか?
私は、FF8です。
なぜFF8が好きなのか、そしてそれがなぜFF15への期待に繋がるのか、書き綴ってみます。
 FF8といえば、一番人気のFF7の後続作品という事もあり、売上げこそシリーズ最多を誇っていますが、その評価は賛否両論。
でも私はFF8が好きなんです。
FF8Opening.png
 確かに、細かい不満点はいくらでも挙がります。魔法のドローは正直めんどくさいし、自分のレベルが上がると敵のレベルも上がるシステムも賛否両論だし、主人公やヒロインの言動や行動に共感しにくい部分もあるでしょう。
けど、「面白かった」と「心に残った」はたぶん別個のものなんですよね。
で、面白かったゲームと、心に残ったゲーム、どっちが好きなのか、それも人によって違うかもしれない。
私は、一番心に強く残っているFF8が好きなんです。
 一言で言えば、FF8は「世界を旅してる感じがする」んですよね。
そしてまさしく、田畑DがFF15のテーマの一つとして「旅」を掲げています。これは期待できます。
その「旅」感を演出する要素として、FF8を振り返りながら、FF15ではどうなのか、というのを見ていきたいと思います。
1.いつか帰るところ
 FF8の物語は、主人公の家でもあるバラムガーデンから始まります。
まずこのバラムガーデンが、魅力的です。優しい先生達がいて、ライバルやお調子者の同僚がいて、未来を担う子供達がいる。
それが大きなくくりで言えば家族のように、一つの施設で暮らしているわけです。
FF8Ga-den.png
FF9に「いつか帰るところ」という曲がありますが、まさにそんな感じです。
いつか戻ってくる場所があるからこそ、少しずつ遠くへと旅を勧めていく高揚感や世界の広さ、時には不安を演出できるんだと思います。
 FF15では、まさしくルシス王国が、ノクト達にとっての「いつか帰るところ」ですね。
FF8と違うのは、ストーリー冒頭でニフルハイム帝国の襲撃を受けて恐らく封鎖され、その時点で帰ることができなくなる事ですかね。なのでノクト達は前に進むしかなくなります。
それによって、少しずつ遠くへと旅を勧めていく高揚感や、一方で感じる不安というのはより深まるかもしれません。
とはいえ、そういった厳しい状況に置かれながら、ノクト達が悲壮感を持って旅をするのかと言えば、そうでない事が明言されています(ちょっとどのインタビューだったか忘れてしまいました。情報ある方教えていただけると助かります)。
まだ詳しいストーリーが判明していないのでなんとも言えませんが、帰れなくなってしまった場所にいつか帰るために、目的を持って広い世界を旅する、というイメージなのかもしれませんね。
2.乗り物
 FF8では、物語が始まって最初の冒険は、徒歩で近くの炎の洞窟に向かいます。
それをクリアすると、車で少しはなれた町バラムに向かいます。
そこから、今度は船で戦地へ向かいます。
FF8Ship.png
序盤でいきなり二つの乗り物に乗る事になりますが、乗り物の豊富さというのは、「旅」だとか「世界の広さ」を表現する上で非常に効果的なように思います。
FF8には、車、船の他にも、電車、バラムガーデン、おなじみの飛空挺や、ロケット(でしたっけ?)にも乗っちゃいます。
特に「電車」なんていうのは、旅してる感の演出に大きく貢献しそう、かつRPGではそれほど多く見かけない乗り物ですね。
車に至っては、レンタカーなんていうシステムもありました。
バラムガーデンで海を漂流していた時は、海の広さに軽く恐怖したような覚えがあります。
 FF15でも、乗り物は豊富そうです。
というかかなり広いオープンワールドになるようなので、やはり乗り物の充実というのは必要でしょう。
なんと言っても父親から譲り受けた車「レガリア」。旅のメインの移動手段はこれになるようです。
他にはチョコボ、フェリー、ゴンドラ、電車、空飛ぶ車(改造レガリア)がありますね。他にもいろいろあるかもしれません。
Cruiser.jpg
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チョコボは移動速度も速く、ジャンプもできて、車と違って小回りも効くので、すごく優秀な移動手段になりそうです。
恐らく、大まかなポイントまで、道路を使ってレガリアで移動し、そこからチョコボや徒歩で探索する、という感じになるんじゃないでしょうか。車での移動には、ファストトラベルもあるそうなので快適です。
フェリー、ゴンドラというのは、RPGとしてはなかなか珍しい乗り物です。
ゴンドラは、恐らく移動手段というよりは、水上都市オルティシエでの観光の一環として乗船できるような感じでしょうか。
フェリーは、自由に移動できるんですかね?この辺はまだ謎ですが、水上の乗り物にも乗れる事によって、より一層世界の広さを実感できそうです。
それと、World of Wonder Environment Footageの映像で少しだけ確認できた、電車。
映像では雪の振る夜、線路橋のような場所を走っていましたが、やはり電車があるとぐっと旅してる感は増してきます。
そして最終的には、レガリアを改造することで空を飛ぶ事が可能になるようです。この広い世界を空から見渡してみたいですね。
 現在判明しているだけでこれだけあるので、まだ他にもあるかもしれません。
乗り物という点でも、大いに期待できそうです。
3.ロケーション
 FF8では、多種多様な風景があります。
その地域によって特色があり、街が違えば景色も違います。
海に囲まれた自然豊かな島国、バラム。個人的なお気に入りは、バラムホテル前の道。FF7が全体的に暗い印象だった事もあり、この明るい町の青い空と青い海に本当に感動した記憶があります。
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ドール、ティンバー、デリングシティのそれぞれ違った都会の街並みもあれば、ウィンヒル、フィッシャーマンズ・ホライズンのようなのどかな風景。
砂漠刑務所、大塩湖。リノアを背負って長い線路橋の上を歩いて行った事もありましたw
SFチックな異彩を放つエスタに到着する辺りから急に非日常感が強くなり、謎と神秘に満ちたルナティックパンドラなんかもありましたね。
 FF15でも多種多様なロケーションが存在すると言う事は、「World of Wonderロケーション画像まとめ(前編)(後編)」にまとめました。当然、まだ出ていない情報、ロケーションもあるでしょう。
非常にバラエティに富んだ風景が楽しませてくれそうですし、オープンワールドになった事で等身大の視点となり、より世界の広さは実感できるかもしれません。
4.寄り道の豊富さ
 FFシリーズのほとんどは、非常に多くの寄り道イベントがあります。
FF8でも、世界のあちこちに寄り道すれば、色んな発見がありました。世界を隅々まで旅する事によって得られるメリットがあるからこそ、プレイヤーも「あっちに行ってみよう」「こっちには何があるんだろう」と能動的に動けるし、そのぶんだけ「旅の思い出」は増えていきます。
チョコボの森でチョコボを仲間にすれば、当時登場したばかりのポケステ(懐かしい)でゲームをしていない間もアイテムを探して冒険してくれます。
セントラ遺跡や、世界の果てにある海洋探査人工島でGFを入手したり、地獄に一番近い島、天国に一番近い島なんてのもありましたね。シュミ族の村やサボテンダーアイランドもありました。
 FF15においても、寄り道は豊富にあると言う事が明言されています。
さすがに具体的なことは現時点で分かりませんが、ファミ通のインタビューにて「好きな時に横道にそれて自由に行動できます。寄り道すれば新たな発見があって、何かしらのメリットを得られる。サブクエストやモブハントなど、世界を巡るきっかけはあちこちにあります」と語っています。
たくさんの寄り道、やりこみ要素があるようですね。
 以上4点から見てみましたが、さすがに田畑Dが「旅」をテーマの一つに掲げているだけあって、非常に内容の濃い旅の体験ができそうです。
知れば知るほど、早くその世界に触れたいという思いは大きくなります。
 あと5ヶ月。楽しみに待ちましょう。